Orcinusについてシステムリリースした話ばかり書いていましたが、このエントリでは商品としてのリリースを書きます。 つまり、販売価格と代理店について説明します。

はじめに

Orcinusは全てがオープンソースですから、自分で用意したハードウェアを使い、勝手にダウンロードしてインストールして、サポートを必要としないというのであれば、完全に無料で使えます。 また、「オープンソース版」ということで機能制限をしたものではありません。 常にフルセットのものが使えますし、バージョンアップをすることも可能です。 完全オープンソースの基幹業務システムです。

ただそれとは別に、「箱に入った完成品」「サポート」が必要だという需要はあるでしょう。 会計と言いますかバックオフィスシステムは基幹業務の一つですから、ノーサポートで運用するのは怖いものです。

また、弊社は営業力を持ちませんから、「販売」に力を入れる能力がありません。 ここでいくらソフトウェアやシステムのリリース書いても、一番肝心な顧客候補にはリーチしません。

そこで、

  • 箱に入った完成品
  • サポート
  • 販売代理店

を用意することにしました。

ORCAの時は「餅は餅屋」と言って、多くの医療機関は「箱に入った完成品」に「サポート」をつけて「サポート事業所」が販売していたものを使うようになりました。 このスキームは「オープンソース基幹業務システムの展開」としては非常にうまく行った事例ですので、Orcinusでも同じようにしたいと考えています。

なお、以下に挙げる「費用」はあくまでも「物」と「サポート」の費用ですから、クラウドサービスやライセンス制のシステムとは異なり、ユーザ数や処理量がいくら増えても追加費用は発生しません。 データ量が増えた場合に追加のストレージが必要になったりすると思いますが、それについては別途ご相談ください(と言っても増設のお手伝いするだけですが)。

箱に入った完成品

ハードウェアとしては以前書いたように、ミニPCを採用しています。

テストで使っている間も特にトラブルはなく連続運転できることを確認しています。 サーバとしての範囲であればLinuxで動かすのにも不安はありません。

HieronymusをCassetteOSと言うかDocker配下で動かす程度であれば、通常のミニPCではオーバースペック(ラズパイでも軽々動きますから)くらいですが、現状そこまで高価というわけでもありませんので、中位のミニPCを採用しています。

価格は、定価 200,000円ですが、キャンペーン価格ということで、しばらくは148,000円ということにしています。

サポートおよびメンテナンス

サポート、メンテナンス契約は、

  • Orcinusネットワークへの参加
  • リモートメンテナンス
  • いわゆる技術サポート
  • リモートバックアップ

をセットとして、基本サポート料として定価 10,000円ということにしますが、しばらくはキャンペーン価格ということで、5,000円ということします。

これはあくまでもシステムとしてのサポート料金なので、会計業務そのものについては別途お近くの会計事務所なり販売代理店が紹介する会計事務所と顧問契約を結ぶ必要があります。

Orcinusのコンポーネント(CassetteOSやHieronymus)の開発は、別途公開するロードマップに従って粛々と行う予定ですが、ここにない機能を追加するとか、特定の機能の優先度を上げるといったことについては、別途開発費がいただければ対応します。

とは言え、いかにオープンソースで無料で公開しているものとは言え開発工数は相応にかかっていますし、追加の開発費は正価での見積りとなります。 個々の利用者様ではなかなか費用的に納得できないと思いますので、まずは販売代理店と相談されると良いかと思います。

また、CassetteOSのコンポーネントとしてローコードノーコードツールを用意する予定ですし、「台帳」に関してはHieronymusの次回の大型バージョンアップで機能追加する予定です。

販売代理店

Orcinus Cassette Serverについては、弊社からの直販もしますが、販売代理店の方からの購入をお勧めします。 と言うのも、弊社では会計事務所等の紹介ができない(アテがない)ので、all in one的な期待にお応えすることができないためです。

代理店が存在するものですから、「直販だから安い」ということはありません。

現在の販売代理店は

  • 株式会社高柳エンタアプライズ
    〒440-0842
    愛知県豊橋市岩屋町字岩屋下29-32
    TEL: 090-8051-9781
    メール: tkyng.ent@gmail.com

1社ですが、代理店ご希望の方はお問い合わせください。

2台目まで通常価格で御購入いただければ、販売代理店として登録可能になります(2台目はデモ用という考えです)。 3台目以降は仕切り価格を設定しての御提供となります。

販売代理店様は御自身のサービス等とセットで販売することもできます。 たとえば会計事務所であれば、顧問料とセットとか、記帳代行とセットとかですね。 つまり、本来の業務の営業ツールとしてお使いいただくことも可能です。

このことの詳細はあらためて個別に対応いたしますが、

  • 代理店自身のビジネスとのセット
  • 独自サービスによる付加価値の追加
  • 独自ソフトウェアの追加

等は原則的に可能にする予定です。

おわりに

現在のところこのような形で販売するよう計画しています。

御興味のある方からのお問い合わせお待ちしております。

最近のエントリー

Orcinus Cassette Serverの販売と価格

代官山動物園

今日は「ぴろろんの日」です

Hieronymus Ver 2.0.0リリース

「Orcinus」を公開します

RK3588のNPUドライバ

"CatchUp(RSSリーダ)"の強化

ブラウザでの画面表示と印刷の描画差異に関する実践的考察

RSSリーダを作りました

Puppeteerは過去の遺物だったのでPlaywrightにした話

💥 Prisma vs Sequelize:実戦投入してわかった本当の話

第14回 人工知能は「第五の火」である

DeepSeek-R1-Distill-Qwen-14B-Japaneseの量子化ビット数による答えの精度の違い

使われていないMaix Amigo を活用して、バーコードリーダーにする

TinySwallow-1.5B-Instruct

cyberagent/DeepSeek-R1-Distill-Qwen-14B-Japanese

パスワードマネージャの一手法(公知化情報)

中華安お掃除ロボット(650円)を買ってみました

phi-4とDeepSeek-R1の翻訳性能比較

phi-4