Hieronymus Ver 2.0.6 release
我々は田舎で生活しています。
「田舎」と言うと色々思われたりするのですが、長く東京で生活していた目線だと「リゾート地」という感じがします。
多分、ずっと地方で生活していた人達や地方に対する解像度の低い人達にとっては、単なる田舎にしか見えないんでしょうけどね。
今まででもちょいちょい近所のことについて書いたエントリがあります。
去年の夏頃
秋頃
冬頃
春から夏
夏から秋
何と言うことはない、日常のスナップです。
この他にも、エントリにしてはいませんが、
冬の海
雪景色
大雪の日
お祭り(春の彼岸市)
噴水式ジュース自販機
その辺で採った菜の花の料理
実家の前
山に勝手に生えてる桜
勝手に生えてる菜の花
野生のラズベリーの花
ド根性スミレ
その辺に生えている花
春の棚田
春の三瓶ダム
Windows感のある三瓶山
突然出現するリゾート施設
その辺の山ブドウ
絞ってジュースに
今日の窓から見える景色
どれも素敵でしょう?
最後の画像。これを見ている窓からは心地良い風が吹いて来ています。 海からの風ですね。 真夏でも吹きますし真夏でも結構涼しいのですが、この時期は格別です。 この風を感じると、「ここはリゾート地」という気がします。
弊社は稼ぎがない状態なので、我々は給料をもらっていません。 ある意味、「(会社法で言うところの)社員特権」です。 従業員にそれやるわけには行きませんからね。
それゆえ、カツカツの生活ですから贅沢はできません。
こんな朝食を作ったり、
こんな夕食を作ったり
が日常です。
リッチだって? いや、これみんな私(生越)の手作りです。
金曜日だけは特別ディナーですけどね。 それでもそんなにお金かけてません(1人1000円くらい)。
生活は東京にいた頃と特に変わっていません。
こんなオフィスだからと言ってカフェをやっているわけではありませんし、
実家がこうだからと言って農業をやっているわけではありません。
せいぜい事務所の庭先で、
こういったことをやっているに過ぎません。 お昼のうどんの薬味が採れたら満足です。 似たようなことは東京にいる頃もやってましたしね。
東京にいる頃と比べると、通勤距離は延びました。 徒歩だと片道20分(約2.7km)くらいです。 でも車だと一瞬です。 ちなみに東京では片道10分(約500m)くらいでしたから、距離の割には時間かかってましたね。
スーパーの類は随分と遠くなりました。 わざわざ行く必要がありますし、吉池も多慶屋もハナマサもありません。 サミットも業務スーパーもありません。 これはとてもとても残念です。
とは言え、イオンタウンはありますから、いわゆる地方都市と大差はないとも言えます(当地は地方都市と言えるほど都会ではありません)。 と言うか、元々住んでいたのが都心ですし、東京の中でも便利過ぎるような場所(多分東京で一番生活がしやすい)ですから、比較するのは無茶ですねw
事務所の整理がつかないのと、Orcinusに注力しているのでハードウェア仕事やハードウェア遊戯はほぼやっていませんが、基本的には東京にいる時と同じような仕事しかやっていません。 秋葉原が遠くなったからやってないというわけではありません。 どうせ東京にいる時でも主要部品は通販でしたから。
「街のウェブ屋さん」を求められるかと思ったら、そもそも「ホームページ作成」なんて仕事自体が当地にはありません。
営業力がないのと顧客が遠いということもあってB2Bな仕事がありませんが、案件がいただければ喜んでやります… という辺りも東京にいる頃と変わりません。
「しまパン」は年率30〜50%くらい売り上げが伸びています。 まだこれだけで食える状態にはなっていませんが、そう遠いことではないと思ってます。
市の役人は勝手に我々を「ECでパンツ売る会社」みたいに思ってるフシがあります。 「ちげーよ」と思いながら、地元で「弱く」見られるのはそんなに悪いことではないので、どうでもいいなと思ってます。 そもそも当地で「OSを自前開発して会計システムを開発してAIエージェントを開発して、それらをオープンソースにしている」なんて話が通じる人なんていません。 松江ならまだしも、当地では無理です。
仕事の守備範囲等の都合で、「AI増員」だけでは追いつかない部分も出て来たので、そろそろ人員増やしたいなと思ってますが、売上がついて来てませんね。 とは言え、ちゃんと回るようになって人を雇える余裕ができたとして、この田舎でどうやって人を集めりゃいいんでしょうね。 それを思うと当面は「AI増員」なのかも知れません。 Geminiを使うだけでも数倍の生産性向上がありましたから、「兵隊」はそこまで必要ないようにも思います。
そんなことで、仕事や生活は基本的には東京にいた頃とそんなに変わっていません。
そんなわけで、現在の我々は田舎で生活しながらも、基本的な生活の枠組みとしては東京と大差なく暮らしています。 仕事も同じですし、生活の基本は同じです。 田舎特有の何かをしているわけでもありません。
その代わり「田舎のいいもの」はいっぱいあります。 これは多分ずっと田舎で生活していたら気がつかなかったものも多くあって、東京(都会)暮らしをしていて見えて来た「田舎の良さ」というものがあるなと思います。
当地の人達、案外「野のもの」に興味がないようで、その辺の草や木の実を採って食うなんてことはあまりされてないようです。 「花」の類も綺麗なもの、かわいいものがいっぱいありますけど、多分視界に入ってもいないんじゃないかなと思います。
そんなことを思うと、我々が生活しているとか仕事しているとかってのは、
でしているんだという気がします。
実際、窓から入る風は「リゾート地の風」ですからね。
我々が生活しているのは「余所者」の多い団地ですし、基本的に我々は余所者ですから、「田舎の面倒臭さ」とは無縁です。 私の生まれは当地ですが、50年近く地元を離れていましたからね。
当地はゴミ捨てが不便だなと思ってましたが、あれは逆なんですね。 都心が便利過ぎだっただけでした。 普通はどこもこんなもののようで。 ゴミ捨てが無料ってだけでも東京は素晴しいです。
買い物と人に会うことを除けば、大変良い土地だなと思います。 リゾート地が近いんじゃなくて、リゾート地で生活してるわけですからね。