プロジェクト BeesNest

新オフィスの1階のカフェみたいなスペースの使い道です。

商店街の路面でもありますし、カフェみたいに綺麗なスペースです。どう考えても、普通の事務所スペースとして使うには無理があります。

厨房っぽく見えるスペースをどうするかはさておき、「味集中カウンター」のあたりについて考えてみました。

背景

このようなものが作りつけで存在しています。これ、作りつけなので取り外せません。 無理に外せないこともないそうですが、なるべくそのまま使ってくれと要請されています。 綺麗ですから撤去することもないと思います。これを有効活用したいです。

考えていること

書いてみたら結構「ご立派」なことが並んでいて自分でも驚いているのですが、当地で前向きに事業をやって行くと直面してしまう、結構現実的な課題です。 これらのこと抜きでも事業はできるでしょう。 でも、そうしてしまうとわざわざ当地で開業した意味がなくなってしまうと思ってます。

仲間を求めて

我々、当地に引っ越したばかりで、いわゆる「仲間」がほぼいません。 前に書いたような人達と若干の関わりはありますが、そもそも同業ではないので、残念ながら業界仲間ではありません。

いかに田舎とは言え、IT系の人達がいるだろうとは思いますし、我々がもらったような助成制度もあるので、リモート勤務の人が皆無というわけでもないと思います。 そもそも事務所の隣りにある会社は方向性が違うとは言え、IT会社です。 ここは営業の会社っぽいですが、まぁどこかに技術屋さんもいるでしょう。また、ITは「お手軽起業」にはよく使われます。

またIT屋でなくてもSOHOで起業する人もいるんじゃないかと思います。 SOHOで起業する時に厄介なのは、どこかで物件を借りないと自宅住所を公開することになってしまうことですね。 特に女性は厳しいでしょうし、「取り立て」とか来ても面倒臭いですね。 それに「仲間」がいると心強い。

そんなわけで、コワーキングスペースとか、少数ながらも需要があるのではないかと思っていますし、需要は増えて欲しいです。

次世代を育てる

弊社、もちろんこれから大きくなるつもりでいます。 やりたいことは沢山ありますが、今の私達のパワーや技術では不足なものは少なくありません。 まぁ多少の不足であれば、今まで通りやって行きますけど。

無闇に人を増やしてもダメですから、IT技術なりAIなりを駆使する、それはこの世界では常識と思っておきたいです。 それをやるのも仕事のうちです。 ただ、それをやっても、何とかなるものとならないものとがありますから、どこかで人を増やす必要はあります。

これが東京であれば、求人広告を出すだけのことです。 他よりちょっといい給料出せばいいのです。 面白いテーマも大事ですが、そもそも我々は我々が面白いと思うことしかやりませんから、興味が一致する人であれば良いのです。 会社の信用の問題もありますが、東京であれば転職のコストはそんなに高くありませんから、「ダメなら転職」ということをお互いの了解事項にしておけばいい。

ところが当地ではこれは通用しません。 そもそも、我々が欲しい技術を持っている人がどれだけいるでしょうか? もちろんそこは「田舎の特殊事情」というものを知っている私にしてみれば、勝算が全くないわけではありません。 まずはそういった人達を発掘すればいいでしょう。

しかし、長期的に見れば、そういった人達を育てる努力が必要です。 当地にいる学生(と言っても高校生までなんですが)、彼等が「当地でも技術系の仕事ができる」ということを知れば、「成績良い子(だいたい理系)は結局都会に行く」みたいなことが減るだろうと期待できます。 そして、そう思ってもらうためには、我々が「身近な存在」になる必要があります。

さらに我々知的好奇心を刺激し教養を涵養することを考えています。 そのリアルに楽しめる場があると良いなと思ってます。

女性が活躍する

弊社、女性が社長になりました。 これは単なる「お飾り」や私の影武者ではありません。 「次の時代はあなたが作って下さい」ということで、彼女に実質も社長をやってもらいます。 出資金も彼女は「実質的支配者」の地位にあります。 私は「有能な部下」ポジションになりましたw

田舎もそうですし、技術系業界もそうですが、あまり女性に日が当たりません。 その理由とかの考察をここで書くつもりはありませんが、事実として、現状そうだということです。

私の経験から、モノセックスの環境はあまり良くないことを知っています。 特に業界を上げてそれに近い、いわゆる「男社会」は好ましいことではないと思っています。

そして、日本の社会は、特に田舎は女性は結構なハンディを背負わされていることも知っています。 ここも何がどうだとか言うもりもないですし、「公平な目線では」ということにも興味はありません。 「天下国家」について語るつもりもありません。そういった思考は東京を離れた時に捨てました。 あくまでも私人である「私(生越)」の目線での「現状認識」がそうである、とだけ書いておきましょう。

それは個人的にはあまり好ましいことだと思っていません。 男だけの社会、女だけの社会やその出身者に、いい思い出がありません。

そんなわけで、業界や田舎がそうであるなら、「逆」をやってもいいんじゃないかと思うわけです。 男が「ゲタ」を履かされている世界であれば、同じくらいに、いやそれ以上に女性に「ゲタ」を履かせてもいいと思っています。

コミュニティ

東京ではあまり感じなかったことですが、田舎ではコミュニティが大事です。 コミュニティそのものも大事ですし、そこと上手く付き合うことも大事です。 当地には「オハヨー」がいっぱいいるのに驚きましたが、慣れたら悪いものじゃないです。

これが限界集落となるとコミュニティは結構不愉快なものになるのかも知れませんが、当地は(まだ)程々の距離を保ちながら生活することが可能です。 不愉快なものにしないことは十分可能です。 実際我々は結構楽しくさせてもらっています。 散歩してると近所のばーさんが色々言って来るのはどうよとか思いますが、わざわざ車止めて話しかけて来るおっさん(じーさん)は悪くないです。

他方、この田舎だと東京で当たり前に買えていたものが買えません。 特に食材で強く感じますが、みんな使い方を知らないのか、いい食材が売れ残って投げ売りされていたりします。 近所で当たり前に買えていたスパイスがありません。 何ならコンビニでも売ってた老干媽すら売ってません。 インドスパイスなんて夢のまた夢です。 アクセサリーパーツもありません。 手芸で使う布とかも売ってません。

結局、これらがないのは「そもそも売ってない」こともありますが「知らない」ということも小さくはないでしょう。 美味しさ、楽しさ、美しさ、そういったものを知らないから、欲しくもならない。 欲しい人がいないから売れない、売れないから売ってない…

まぁある意味、他人の幸福なんてのはどうでもいいことです。 でも、そういったものが近所で売ってないというのは不便です。 田舎という小さいコミュニティだと、他人の幸不幸は自分の幸不幸とリンクしたりします。

また、その「仲間」もいません。 これもまた不便です。 田舎は不便なものですが、この辺の不便さは何とかなりそうな気もします。

そうったことで、ここをそういったことの「交流の場」にできると良いなと思ったりするわけです。

計画

この1階のスペースのうち、右(外から見ると左になります)半分と、左半分の前の方(図面にはないですが壁があります)を、何かそういったことに使えるスペースにしたいなと思っています。 我々が使うレーザーカッターやCNCといった大型の工作機械は、左半分の後ろの方に置けば足ります(広いんです)。

基本的には女性限定です。 女性限定にするのは、上に書いたような理由と、一つのフィルタです。 不良少年の溜まり場になって治安が悪化するのは勘弁して欲しいですし、おっさんの溜り場になるのも勘弁です。 と言うか、そういったものは多分他にいくらでもあります。

もちろん「ゲスト」として男性が来るのは構いませんし、それは目的の一つです。 女性のSOHOに男性ゲストはちょっと嫌でしょう?

利用者が少なくなる? いや、別に利用者0でも全く困りませんよ。 商売でやる気はないし、余分な経費を使う気もないし。 使われれば工数発生するので、その分だけもらうというだけです。 後から商売でやる人達を萎えさせない程度にはもらわないと、後の人が困りますし。

「味集中カウンター」は、コワーキングと自習の場所に

元々コワーキングとして作られたものらしいので、本来の使い方です。 また「自習の場」というのは前の住人が撤退した後に大家からそんな提案をしたのだと聞きました。

コワーキングで使う人には月○円、空いてたら飛び込みでも使えて1時間×円、住所使う人(郵便届かせるとか)は月○円… みたいなところです。 これについては、タリフを練ってみる必要はありますがそんな感じで。

学生が自習で使うのは無料だけど要登録。

カウンターにはとりあえずはコーヒーメイカーとIHヒータとか置いておけばいいかなと。

カフェスペースの後ろは私設図書館

弊社には結構な量の蔵書があります。 もうちょっと正確に言えば、主に私の私物です。

個人蔵書にありがちなのは、いわゆる「積ん読」になってしまうことです。 もちろん必要だから買うわけですけど、ほとんどの時間は積まれているだけです。 実にもったいないです。

これを公開するだけで、結構役に立てると思います。 当地の図書館では、とてもこんな本はありませんからね。

まぁ本の置き場をここにするってだけなので、あまり困難はないと思います。

汚損させるとかの心配がないわけじゃないですが、どうせ公開候補にはそんなに希少本はないつもりです。 子供向けの本は絵本くらいです。 本気の希少本は公開しなきゃいいだけですし。

左の手前の部屋はレンンタルスペース

あまり考えてないのですが、ここも路面です。 元々お店をやっていた場所です。 往時には整体の受付があったそうです(母談)。

とりあえずスパイス屋とかやってみましょうかねぇ。 日曜日の午前中は、リモート手話通訳やってると思いますが。

まとめ

まだ構想レベルですし、部屋の使い道なんてのはしばらくたたないと決め辛いのですが、そんなに遠くない将来(月末?)には準備してしまおうと思ってます。

ただ、普通のオフィスとしては使い辛いスペースの利用方法なので、そんなに大きくは変わらないと思います。

最後に、なぜこれが「プロジェクト BeesNest」かと言えば、文字通りに「蜂の巣」だからです。 働き蜂は雌ですからね。女性の活躍にふさわしいでしょう? 実は弊社社名もそういう意味です。 そして、hiveじゃなくてnestなんです。 ゆるふわに創るものなので。

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